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経社理人道セグメント
吉川大使ステートメント骨子
<人道支援の現状>
●国連の人道支援コミュニティーが抱える現状として、多くの人道危機があり、特にシリア、中央アフリカ、南スーダンが深刻。また、人道支援アピール合計額は史上最高の160億ドル以上に達している。
●その一方、これら人道支援への対応を少数のドナー国が担っている。例えば2013年にはトップ10のドナーがすべての人道支援資金の75%以上を負担しており、これらドナーは同時に深刻な財政的問題を抱えている。
●このような中、人道支援のあり方を変革し、各国の経験や教訓を共有していくことが重要である。
<世界人道サミット>
●このような背景から、事務総長のイニシアティブによる世界人道サミットを支持。
●また、世界人道サミットの4テーマである“Humanitarian Effectiveness”, “Reducing Vulnerability and Managing Risk”, “Transformation through Innovation”, and “Serving the Needs of People in Conflict”にアドレスした今回の事務総長報告に感謝。
●日本は7月に世界人道サミットの北・南東アジア地域準備会合をインドネシアとともにホストする。東アジアは世界で最も自然災害が多発する地域であり、東アジアの地域準備会合は世界人道サミット本体に向けて決定的な貢献をなし得ると確信。
●エイモス事務次長自身の出席を得て、実りある議論がなされることを期待。
<サブへの貢献と日本主催サイドイベント>
●日本の世界人道サミットへの貢献は地域準備会合で終わりではない。世界人道サミットの4つのテーマを強く支持し、クロスカッティングテーマであるジェンダーの問題とともに議論に積極的に貢献する。
●かかる努力の一環として、本日夜、OCHAとの共催によりNHKスペシャル「災害ビッグデータ」上映イベントを開催する。
●この番組は、東日本大震災直後の人々の行動をインターネット空間やGPS情報、携帯電話情報等の膨大な情報から分析し、明らかにするものである。
●この「ビッグデータ」は、最新技術が人道支援改善にもたらしうる様々な可能性の内の一つである。多くの参加を期待する。
<結語>
●より効果的な支援を実施するための各人道支援機関の努力とともに、世界の多くの人道危機で献身的に働く一人一人の人道支援要員を賞賛した