人事制度の基礎情報

国際機関職員数(2015年末時点)

 国際機関で働くカテゴリー別の職員数は以下のとおりです。

カテゴリー 職員数
国際専門職
International Professional Staff
33,810名
現地採用専門職
National Professional Officer
11,399名
フィールドサービス職
Field Service Staff
3,990名
一般職その他
General Service and Other Categories Staff
49,270名
合計
98,469名

 このうち約9,000名がニューヨークで勤務しています。なお、上記の職員数には世界銀行グループ等CEB(United Nations System Chief Executive Board for Coordination)に加入していない機関の職員は含まれていません。詳細について知りたい方はCEBのホームページをご覧ください。


性別、平均年齢、在職期間(国連事務局の例)

 国連事務局に勤務する国際専門職の在職状況は以下のとおりです。

(1) 女性の割合 : 42.6%
  下位のランクほど女性の割合が高く、また、フィールドよりも本部の方が女性が多く働いています。

(2) 平均年齢 : 46.6歳
  30歳未満の在職者はわずかで、初任レベルのP-2でも平均年齢は36.4歳となっています。

(3) 在職期間 : 7.1年(連続するもの)
  別の国際機関に異動し、復帰した場合にはゼロからカウントされる点に留意が必要です。


国際機関で働く日本人職員

 2015年末時点の国際機関で国際専門職として働く日本人職員数は794名となっており,うち70名がD-1以上の幹部職員です(外務省調べ)。日本人の場合、女性が多く活躍しているのが特徴です。なお、ニューヨークでは、JPOや一般職の職員も含めて約180名の日本人職員が働いています。


ランク(国連事務局の例)

 国連事務局(ニューヨーク)の職員のランクは、事務総長(SG)、副事務総長(DSG)、事務次長(USG)、事務次長補(ASG)、D-2・D-1,P-5~P-1となっており、USG以下の職名の代表例、修士号を取得している者の最低限必要な職務経験年数は次のとおりとなっています。修士号を取得していない場合は、一般的に2年程度多くの職務経験が求められます。

ランク 職名(代表例) 日本語訳

職務経験年数

USG
Under Secretary General for ○○
Special Representative of the Secretary-General on ○○
○○局長
事務総長
特別代表
-
ASG
Assistant Secretary General for ○○
○○局次長
-
D-2
Director
Executive Secretary
部長
事務局長
15年
D-1
Deputy Director
Chief of Service
Principal ○○ Officer
部次長
課長
首席○○官
15年
P-5
Chief of Section
Senior ○○ Officer
課長
上席○○官
10年
P-4
○○ Officer
○○官
7年
P-3
○○ Officer
○○官
5年
P-2
Associate ○○ Officer
○○官補

2年
YPPによる採用

P-1
Associate ○○ Officer
○○官補
(YPPによる採用)


モデル給与(2017年)

 国際機関職員の給与水準は、アメリカ連邦公務員の給与水準、各都市の生計費、職務・生活の困難度等を考慮して定められています。モデル給与は以下のとおりです。給与制度の詳細は外務省国際機関人事センターのホームページをご覧ください。


P-2 step1(初任レベル)

都市 単身 世帯(配偶者・子2人)
ニューヨーク
$76,449.19
$86,894.14
バンコク
$62,319.20
$71,916.36
カブール
$113,823.36
$136,162.37

P-4 step6(標準的な国際機関職員)

都市 単身 世帯(配偶者・子2人)
ニューヨーク
$130,107.80
$143,772.27
バンコク
$114,185.18
$126,406.80
カブール
$174,338.15
$199,611.73

D-1 step7(幹部職員)

都市 単身 世帯(配偶者・子2人)
ニューヨーク
$179,554.09
$196,185.34
バンコク
$158,555.39
$173,195.44
カブール
$225,801.39
$253,779.20

 上記の額から年金掛金及び医療保険料を控除した額が手取り収入となります。


雇用形態

 正規職員の雇用形態は以下の4種類があります。

(1) 終身雇用契約(Permanent Appointment)
 定年(65歳)まで雇用が保障されます。制度変更により終身雇用契約は廃止されたので、新たに採用される職員には適用されません。

(2) 継続雇用契約(Continuing Appointment)
 終身雇用契約に代わり導入された制度で、基本的には定年までの雇用が保障されます。競争試験合格者や任期付雇用契約で一定年数以上勤務し、勤務成績が優秀な者に対し付与されます。継続雇用契約制度を導入していない国際機関も多くあります。

(3) 任期付雇用契約(Fixed Term Appointment)
 国連事務局の場合、1年以上5年以内の任期での雇用となり、任期満了の際に契約が更新されることもありますが、契約が更新されない場合もあります。長期間継続して勤務していたとしても継続雇用が保障されるわけではありません。

(4) 臨時雇用契約(Temporary Appointment)
 短期的な需要に合わせて1年未満の任期で採用されます。臨時雇用契約の場合、(1)から(3)までの雇用契約の場合と比べて処遇面で若干の差異があります。


募集から採用までの流れ

 募集から採用に至るまでのプロセスは国際機関・選考の種類によって異なります。一般的には、各国際機関のホームページで空席情報が公開されているので、定められた方法で応募書類を提出します。書類審査後に筆記試験が行われることも多いです。


    募集から採用までの流れ

 国連事務局のホームページ(UN Careers)で選考プロセスの詳細を知ることができます。


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