ステートメント

 

ステートメント本文(英文)はこちら

 

国連PKOに関する安保理公開討論(6月11日)

吉川元偉大使ステートメント(骨子)

 

 

1 国連PKOの進化

(1)国連PKOの進化

●国連PKOは進化し続けており、現在のPKOは多機能化。

●2013年の安保理決議2086号は新たなトレンドの考え方を提示。

●近年のPKOは介入旅団、無人機、ミッション間協力等の革新を経験。

(2)PKOの課題

●PKOは国連による国際社会の平和と安定のための旗艦施策であり続けている。我々はこれを維持・改善していかなければならない。

●「如何にして財政的・人的の両面でPKOを持続可能なものとするか」が問われている。

 

2 持続可能性の確保

(1)財政面における持続可能性

●2014・15年のPKO予算は過去最高水準の80億ドルを大きく上回ろうとしている。他方、日本を含む加盟国の財政事情は,無制限に資源を提供することを許さない。効率性の追求が不可欠。

●規模適正化は有効なアプローチ。ミッション立ち上げの際はその効率性を十分に検討すべき。マンデートは現場に則し、その変化に対応したものでなければならない。事務総長は現場を注視し、適時かつ現実的な提言を安保理に行い、また安保理はマンデートを適時に見直し、活動の効果を確保しなければならない。自動更新は許されず、長期ミッションのマンデートは徹底的にレビューされるべき。

(2)人的側面における持続可能性

●能力ある要員の確保は不可欠であるが、我々はこれを満たすのに苦労している。今日のPKOの役割の増大により、人的資源は伸びきっている。能力ある要員の増加とその人材プールの確保は喫緊の課題。

●要員派遣国の拡大は能力ある要員の増加を図る一つの方法。現状は特定の要員派遣国に依存。将来の要員派遣国に対する支援が重要。

●訓練も強力なツールの一つ。性的搾取・虐待の防止等の要員の規律に関わる問題はミッションの信頼確保に不可欠。今日のPKO要員は様々かつ複雑なタスクへの対応が必要。このためにも幅広い分野の訓練が必要。

 

3 我が国の貢献

●日本は20年以上の国連PKOに参加してきた。

●1992年のカンボジアPKO以降、日本は積極的にPKOに参加し、延べ10,300名をカンボジア、モザンビーク、ゴラン高原、東ティモール、ハイチ、南スーダンなど12ミッションに派遣してきた。施設・輸送・警察支援・選挙支援を行い、南スーダンでは今も同国の国造りを支援。

●物資・資金・イニシアティブの面でも支援を実施。3月にはUMISSの増強支援のためテント等を提供。同月、女性の保護関連の訓練実施のために約524千ドルを拠出。また、インドネシアと協力しつつ、施設分野の議長として、能力基準マニュアル策定作業も支援。

●積極的平和主義の旗印の下、引き続き国連PKOに貢献していく。

 

4 結言

●現場の全てのPKO要員に謝意を述べるとともに、犠牲となった方々への哀悼の意を示したい。

            (了)

Facebook Twitter Youtube
サイトマップ | 法的事項 | アクセシビリティについて | プライバシーポリシー
Copyright ©2013 Permanent Mission of Japan to the United Nations
The Permanent Mission of Japan to the United Nations
866 U.N. Plaza, 2nd Floor, New York, NY 10017
電話:212-223-4300
Eメール:japan.mission@dn.mofa.go.jp