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国際平和の日における国連平和の鐘式典

2015年9月21日

 21日午前9時(当地時間)より,国連本部日本庭園にて国連平和の鐘式典が行われました。本式典には,潘基文事務総長夫妻,モーエンス・リュッケトフト第70回国連総会議長をはじめとする多数の国連関係者,吉川国連代表部特命全権大使夫妻,国連平和メッセンジャーである動物行動学者のジェーン・グドール氏,俳優のマイケル・ダグラス氏,ユネスコ親善大使であるジャズピアニストのハービー・ハンコック氏,各国常駐代表(インド,カザフスタン,フィジー,ドイツ,ジョージア,スロバキア,スウェーデン,レソト,ルワンダ,コロンビア,エルサルバドル,グアテマラ他)等各国代表部関係者等が出席しました。

 

 冒頭,国連合唱団による合唱に続き,潘事務総長が挨拶し概要以下を述べました。

(1)この国際平和の日を,私たちは戦争によって引き裂かれた世界の中で迎えた。女性への攻撃,貧困による不正義が起きている。亡くなられた方々を偲んで黙祷を捧げたい。

(2)全ての紛争当事者に停戦を呼びかけたい。今日直ちに実現しないかもしれないが,この鐘が鳴り響くように平和を希求し続けたい。

(3)今日のこの式典は国連創設70周年を記念するものである。創設以来70年間国連は人々を救うとの使命を遂行してきた。後に続く世代を戦争の惨禍から守るとの決意を込めて平和の鐘を鳴らしたい。

 

 続いてリュッケトフト総会議長が挨拶し概要以下を述べました。

(1)平和は,持続可能な開発,繁栄そして人権の前提条件である。平和への希求は70年間国連の推進力であった。しかるに依然として非常識な紛争,テロリズムそして暴力的過激主義の影響を受けている。

(2)自分の議長職の間に,2030アジェンダを前進させ今後15年間の行動につなげたい。これは紛争の終結及び予防にとって死活的に重要。

(3)平和と安全に関する国連システムの役割を強化する方途を加盟国が探ることをサポートしたい。総会のマンデートに基づき安保理改革に関する議論を続ける。

(4)3週間前に広島を訪れた際,核戦争の惨禍を改めて目の当たりにした。核兵器及び通常兵器の軍縮に向け,加盟国が信頼を再構築すべく協働することを望む。

(5)70周年の間に,シリア,中東,アフリカ,ヨーロッパ等における大規模な紛争を終結させ,国連憲章のヴィジョンに近づきたい。

 

 潘事務総長及びリュッケトフト総会議長により「平和の鐘」が鳴らされた後,最後に,垂水ヴァイオリン財団によるヴァイオリン演奏が行われ,終始和やかな雰囲気の中,式典は終了しました。

 (注:国連平和の鐘は,故中川千代治氏の発意により,平和の象徴として,日本の国連加盟(1956年)に先立つ1954年に寄贈されました。2000年には,日本国民とNY在住日本人の寄付で鐘の設置場所に日本庭園が造営されました。)

 

※式典の概要はUN WEB TVの動画でご覧いただけます。

 


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