5月6日(水),当地国連本部日本庭園にて,「平和の鐘」移転式典が行われました。本式典は,国連ビルの改修工事のため,2009年から国連本部内ローズガーデンに移転していた「平和の鐘」が,改修工事完了に伴い日本庭園に移転したことを記念して行われたものです。
式典には,吉川元偉特命全権大使夫妻,潘基文国連事務総長夫妻,サム・クテサ第69回国連総会議長をはじめとする多数の国連関係者が出席しました。また,「平和の鐘」寄贈者である中川千代治氏の御子息ら平和の鐘の関係者も本式典に日本から出席しました。
冒頭,国連国際学校合唱団によりジョン・レノンの「イマジン」が合唱され,その後,吉川大使,潘事務総長及びクテサ総会議長が挨拶を行い,世界平和への希望を述べると共に,「平和の鐘」を鳴らしました。最後に,垂水ヴァイオリン財団によるヴァイオリン演奏が行われ,式典は和やかな雰囲気に包まれ終了しました。
吉川元偉特命全権大使挨拶(英文)
式典プログラム(英文)
平和の鐘
「平和の鐘」は,当時宇和島国連協会支部長(後の宇和島市長)であった中川千代治氏が,1951年第6回パリ国連総会で提唱し,1954年に65カ国の貨幣などで鋳造して,寄贈したものです。これは,1956年の日本国連加盟に先立って,日本の平和への強い願いを示すものとなりました。平和の鐘は,毎年9月21日の国際平和の日に鳴らされており,国連による平和の努力に対する日本の一貫した貢献の象徴となっています。
日本庭園
2000年9月,ニューヨーク在住の日本人を中心とした寄付により,「平和の鐘」が設置されていた小庭園部分が日本庭園に生まれ変わりました。日本庭園は国連旗及び世界5大陸をイメージして作られ,「平和の鐘」同様,世界平和を願うデザインとなっています。なお,国連ビルの改修工事の間に損傷が生じたため,本式典に先立ち日本庭園の修復工事も行われました。
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