西田大使によるジャパン・ソサエティでの講演会
2013年5月29日
5月29日(水)夕刻、西田恒夫大使は、当地ジャパン・ソサエティにおいて「混沌とした世界における日本と国連(Japan and the UN in a Turbulent World)」と題する講演会を行いました。同講演会は、フォーリン・ポリシー・アソシエーションとジャパン・ソサエティとの共催で開催されました。
西田大使は、現在の世界について「1945年に国連が設立された時代とは大きく異なる」、そのような状況の中で「国連は今まで以上にその役割を果たすことができると信じている」と述べました。
また、「国連は、新しい世界の情勢に適応する必要があり、“世界の人々が望む将来”の実現に向けて、リーダーシップを発揮することができると示すべきである」と主張しました。国連が掲げる3本柱である“平和と安全の維持”、“経済社会開発”、“人権の保護と促進”における日本の貢献について説明した後、国連が世界の新たな現実にタイムリーに対応することに苦労していると指摘しつつ、組織改革が必要であると述べました。特に安全保障理事会については、世界が大きく変化しているにもかかわらず、国連創設時からほとんど変わっておらず、その改革は大幅に遅れており、早急に着手するべきであると話しました。
最後に西田大使は、今日の混沌とした世界において重要な概念として、“法の支配”と“人間の安全保障”に触れました。その中で、領土・海洋問題の解決にあたって“法の支配”を遵守することの重要性を強調し、「いかなる威嚇や抑圧も容認されるべきでない」と述べました。 講演の内容につきましては以下のリンクをご参照下さい。
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写真/The Foreign Policy Association
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