9月12日に国連代表部の常駐代表として着任した吉川元偉(よしかわ もとひで)です。9月13日に潘 基文事務総長に委任状を捧呈し、正式に常駐代表としての活動を開始しました。国連代表部での勤務は、1997年から2002年に続いて2度目となります。これまでの外交官生活で培った知識や経験と英西仏三カ国語を使って日本のために役立ちたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
国連大使として重視している事項は次の通りです。
2015年は日本が立候補している安保理非常任理事国選挙の他、ポスト2015年開発目標の策定も行われる重要な年となるため、こうした重要な課題に全力で取り組んで参ります。
具体的には、15年の安保理非常任理事国選挙での当選を目指します。また、日本が重視する「人間の安全保障」がグローバル・アジェンダとなるよう推進し、ポスト2015年開発目標において、人間の安全保障、保健、防災といった事項が取り入れられるよう積極的に取り組みます。こうした取り組みを通じて、我が国の発言力と存在感の向上を目指したいと思います。
安保理改革については、改革に関する政府間交渉に引き続き積極的に取り組み、早期の改革と我が国の安保理常任理事国入りを実現すべく最大限努力いたします。
また、平和構築、軍縮、不拡散、女性、人権といった外交課題にも積極的に取り組み、特に、北朝鮮の核・ミサイル等の問題及び拉致問題を含む北朝鮮人権状況決議に関する議論を主導していく考えです。
皆様のご理解、ご支援を得ながら、これらの重点事項に取り組んで行く所存です。