TICAD9のフォローアップのためのハイレベル会合の開催(結果概要)

令和7年12月9日


12月9日、ニューヨーク国連本部において、我が国政府とTICAD共催者である国連、国連開発計画(UNDP)、世界銀行及びアフリカ連合委員会(AUC)の共催の下、多数のアフリカ各国の国連代表部常駐代表の出席を得て、TICAD9のフォローアップのためのハイレベル会合(A High-Level Consultation)を開催したところ、概要は以下のとおりです。
 
  1. 山﨑日本国政府国連常駐代表より、概要以下のとおり述べました。
アフリカにおける持続可能な成長を実現するために、開発資金の不足を補う民間資金の動員が不可欠です。TICADはアフリカ諸国、国際開発機関、民間投資家との戦略的パートナーシップを促進することで、アフリカにおけるSDGファイナンスのギャップを埋めることができます。TICADはアフリカ諸国に実利をもたらすと同時に、国連の取組を支えています。
 
  1. オンラインで参加した今福孝男外務省アフリカ部長からは、TICADがアフリカ諸国の「オーナーシップ」と国際社会の「パートナーシップ」を一貫した理念として掲げ、アフリカの開発を推進するための重要なプラットフォームとして機能してきたことを強調しつつ、本年8月に横浜で開催されたTICAD9の主な成果として、参加首脳間で合意されたTICAD9横浜宣言や、TICAD9の機会に日本が打ち出した様々な取り組みなどについて紹介しました。
 
  1. ルエンバ・アンゴラ国連次席常駐代表及びエザコンワUNDPアフリカ局長がモデレーターを務め、TICAD9のフォローアップ及びアフリカにおける持続可能な成長に不可欠な民間資金動員に関するセッションが行われ、アフリカ各国の国連代表部常駐代表やTICAD共催者などから、民間資金がビジネスや雇用を創出し、経済の自立的・持続的成長を促すだけでなく、新技術やスタートアップへの投資を通じて、効率的かつ革新的な開発イノベーションを生む力を持つとして、その重要性が指摘されました。その他にも、TICADのこれまでの成果や今後のフォローアップについて、多くの有意義な意見が述べられました。
 
TICAD説明資料(今福孝男外務省アフリカ部長によるプレゼン資料の添付)
 
参考)アフリカ開発会議(TICAD)
 TICADとは、Tokyo International Conference on African Development(アフリカ開発会議)の略であり、アフリカの開発をテーマとする国際会議です。1993年以来、日本政府が主導し、国連、国連開発計画(UNDP)、世界銀行及びアフリカ連合委員会(AUC)と共同で開催しています。2025年8月20日~22日に、横浜で第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)を開催しました。