制度構築に関する平和構築委員会(PBC)大使級会合への石兼大使の参加
令和3年5月17日



会合においては、ブリーファーからの有意義なブリーフィングに続き、PBCメンバーと関連パートナーとの間で、制度構築に関する教訓と好例等の情報交換が行われました。
石兼大使は、現地の人々のニーズを満たし、人間の安全保障を確保し、信頼を醸成する上での制度構築の重要性を強調し、途上国の制度構築に関する日本の支援の例を以下のとおり2つ紹介しました。
1 JICAの「みんなの学校」プロジェクト
JICAの「みんなの学校」プロジェクトは、学校運営に関するコミュニティー協働型のアプローチを取っており、このアプローチをとおして地域コミュニティーの住民間の相互の信頼を醸成し、平和の文化を根付かせ、強靭性を高めることが期待できます。「みんなの学校」プロジェクトは、2004年にニジェールの23校で始まり、アフリカ8か国の約53000校の学校を支援しました。JICAは世界銀行、インドのNGOプラサム教育財団(Pratham) 、アブドゥル・ラティーフ・ジャミール貧困アクションラボ(J-PAL)等のパートナーとともにこのイニシアティブに取り組んできました。
2 刑事司法分野の日本の支援
日本は、2013年から、西アフリカ・サヘル地域の仏語圏アフリカ7か国を対象に、警察官、検察官、裁判官を対象にした研修を行い、それぞれの国において蔓延する課題に対処できるような専門性を高める支援を行ってきました。
日本は、支援の現場においても、国連本部における取組においても、制度構築の支援を更に推進すべく努めています。