小型武器問題に関するセミナー("Renewing Commitments on Small Arms and Light Weapons Issues”)の実施

令和3年6月2日
 
 


 
1 6月2日、国連小型武器行動計画(PoA)の第7回隔年会合(BMS7)の会合を7月に控えたタイミングを捉え、当代表部は米スチムソン・センターと共催で「小型武器問題に対する新たなコミットメント(”Renewing Commitments on Small Arms and Light Weapons Issues”)」と題したセミナーを開催し、約170名が参加しました。
 
2 今回のセミナーにおいては、石兼公博国連常駐代表(大使)及びBMS7議長のマーティン・キマニ(H.E. Mr. Martin Kimani)ケニア国連常駐代表(大使)(ンジャンビ・キニュング(H.E. Ms. Njambi Kinyungu)ケニア国連次席常駐代表が代理出席)が自国の小型武器分野における取組等について発言を行い、また、中満泉国連事務次長兼軍縮担当上級代表から小型武器問題の重要性や国連を始めとする国際社会の役割について、グレン・マクドナルド(Mr. Glenn McDonald)スモール・アームズ・サーベイ(Small Arms Survey)上級研究員から、採択から20年経ったPoAの成果と課題について説明がありました。
 
3 質疑応答においては視聴者から多くの質問やコメントが寄せられ、マクドナルド研究員や中満次長から、国連安保理で決定された武器禁輸の履行の必要性や、小型武器に関するグローバルな政策の枠組みを国レベルで実施する重要性等につき指摘がありました。また、石兼大使は、これからの日本の取組の重点事項について説明しました。
 
4 我が国は、1995年に国連の場で他国に先駆けて小型武器問題への取組を提唱して政府間専門家会合(GGE)の立ち上げを主導したほか、2001年以降毎年、小型武器非合法取引に係る総会決議の採択を主導してきました。さらに、途上国に対する小型武器対策支援も行っています。今回のセミナーでは、小型武器の非合法な流通への対処や国連安保理における小型武器問題への対応を考える上で意義のある議論を行うことができました。
 
(リンク)

1 石兼大使発言

2 セミナーの様子


3 スチムソン・センターによる概要
※セミナー全体についての動画はこちらから視聴できます。