2011年

 
 

国連主催「平和のための詩」コンテスト(Poetry for Peace Contest)のご案内・結果

 

 我が国は,核兵器使用の悲惨さと平和の尊さを国際社会及び将来の世代に伝えていくことが,唯一の被爆国として重要であると考え、「核兵器のない世界」の実現に向けて,これまでも様々な活動を行ってきました。

 

 例えば、平成22年9月から、日本政府は、被爆者の方々を非核特使に委嘱しました。これは、非核特使の方々が、国際会議や世界各地のイベント等において、世界中の国々、とくに若い世代の人達に対し、被爆者の方々の自らの実体験に基づく証言を行うことなどを通じ、核兵器使用の悲惨さを広く伝えていくことを支援するためです。

  また、被爆者の方々の証言を、英語をはじめとする様々な言語に翻訳し、インターネットに掲載することで、一人でも多くの人に聞いてもらうための活動を、国連、広島市及び長崎市と協力して進めています。

 

 こうした我が国の活動については、国連側の強い支援を受けており、国連のホームページにおいても、被爆者の証言について紹介されてきています。

 

 このたび、国連が主催し、「平和のための詩」コンテストが開催されました。詳しくは、下記の国連ウェブサイトをご参照下さい。
http://www.un.org/disarmament/special/poetryforpeace/

 

このコンテストにおいては、外務省及び国連のウェブサイトに掲載されている被爆者の方々の証言を聞いて、思ったこと、感じたことを、世界各地の人々が詩や俳句・短歌、短い文章で表し、フェースブックに掲載されている国連のウェブサイトに投稿されました。9月15日から10月14日までの期間に投稿された作品は、合計741にものぼり、文字通り世界中の人々が被爆者のメッセージに応えました。
また、フェイスブックの機能を使って、他の人が投稿した作品で、心を動かされたものには、Like(いいね)をクリックすることで、数多くの作品の中から、より多くの人々の心を動かしたものを見つけることができました。

 

このフェイスブックページからLike(いいね)の投票が多かった作品の中から、審査された優秀作品が3点選ばれました(優秀作品3点はこちらのリンクをご覧下さい)。10月25日に国連総会議場のそばにある広島・長崎原爆常設展示の場所において、お二人の被爆者である非核特使の方が同席する中で、その3作品が朗読されました(優秀作品の発表の模様はこちらのリンクをご覧下さい)。また、優秀作品を投稿した3名の方々には、国連日本代表部から、記念品が贈られることとなります。このコンテストを通じて、世界中の人々が、被爆者の証言を直接聞き、詩を作ることを通じ、軍縮の大切さや平和の尊さをあらためて考える機会となったといえます。選ばれた作者の氏名は、平成23年10月の国連における軍縮週間の記念イベント中に紹介されることになります。また、作者は国連のページとフェイスブックのページにても発表されます。

 

 

(参考)
1.被爆者の方々の証言
国連のページから:
http://cyberschoolbus.un.org/dnp/hibakusha_popup.html
広島・長崎平和祈念館のページから:
http://www.global-peace.go.jp/en/sound/index.html
外務省のホームページから:

        http://www.mofa.go.jp/policy/un/disarmament/arms/testimony_of_hibakusha/index.html


 

2.国連の「平和のための詩」コンテストウェブサイト(他の人々の作品が読めます)

        http://www.un.org/disarmament/special/poetryforpeace/  

 

 

3.国連の「平和のための詩」コンテスト・フェイスブックページ(「国連平和の日」のサイト)

        http://www.facebook.com/unpeaceday