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2005年

 
 

アナン国連事務総長報告の公表について

2005年3月21日

ニューヨークにおいて、9月のミレニアム宣言に関する首脳会合に向けて、「ハイレベル委員会」報告書及び「ミレニアム・プロジェクト」報告書を踏まえたコフィ・アナン国連事務総長の報告「より大きな自由を求めて」が公表されたことを受け、3月21日、町村外務大臣は下記の談話を発出しました。


1.わが国としては、今般、アナン事務総長が、開発、平和と安全、法の支配と弱者の保護、国連の機構改革という4つの重要な分野に関する報告書を纏め、加盟国による議論を促したことを、国際社会が直面する様々な課題の解決に向けた道筋を提示したものとして歓迎するとともに、同事務総長をはじめとする関係者のこれまでの努力を評価する。


2 .安保理改革に関し、今次事務総長報告は、ハイレベル委員会報告書に記されたモデルA、モデルBの2つの選択肢のいずれを優先すべきかについて勧告しなかったが、「加盟国は、本年9月のミレニアム宣言に関する首脳会合の前にこの重要な問題に関する決定を行うことに同意すべきである。決定はコンセンサスで行われることが非常に望ましいが、そのことが行動を遅らせることの言い訳となってはならない」と指摘している。


わが国は、従来より、常任・非常任双方の議席の拡大を基本とするモデルAに沿った改革の実現が重要であることを多くの国とともに主張してきている。今次事務総長報告の記述は、わが国の立場に沿った改革の実現に向けての弾みとなるものであり、わが国として同報告を歓迎し、支持する。


3.開発に関し、わが国は、今次事務総長報告が、MDGs達成のための開発資金増大をはじめとして、様々な開発課題について幅広い検討を加えていることを歓迎する。過去10年間にわたり世界のODAの約5分の1を担ってきたわが国としては、MDGs達成に向けて積極的に取り組むとともに、今後そのためのODAについても増加させていくよう努力する考えである。


4 .わが国としては、今次事務総長報告を受け、アナン事務総長や関係国と協力しつつ、9月の首脳会合に向けて、国連・安保理改革を実現するための取り組みを更に強化していく考えである。



(参考) 事務総長報告「より大きな自由を求めて(In Larger Freedom):全ての人々のための安全、開発、及び人権に向けて」の構成


1.欠乏からの自由(開発)
2.恐怖からの自由(平和と安全)
3.尊厳をもって生きる自由(法の支配と弱者の保護)
4.国連強化(国連の機構改革)

関連情報:

アナン事務総長報告

 
 
 

 

   

 

 

のODAの約5分の1を担ってきたわが国としては、MDGs達成に向けて積極的に取り組むとともに、今後そのためのODAについても増加させていくよう努力する考えである。


4 .わが国としては、今次事務総長報告を受け、アナン事務総長や関係国と協力しつつ、9月の首脳会合に向けて、国連・安保理改革を実現するための取り組みを更に強化していく考えである。



(参考) 事務総長報告「より大きな自由を求めて(In Larger Freedom):全ての人々のための安全、開発、及び人権に向けて」の構成


1.欠乏からの自由(開発)
2.恐怖からの自由(平和と安全)
3.尊厳をもって生きる自由(法の支配と弱者の保護)
4.国連強化(国連の機構改革)

関連情報:

アナン事務総長報告