12日、西田大使は、北朝鮮によるミサイル発射についての議論された安全保障理事会非公式会合後に、日本政府代表部前にて邦人記者によるぶら下がり取材を受けました。
冒頭、西田大使は、我が国が昨晩速やかに安保理における協議の実施を求めたことに対し、安保理が迅速に対処したことを評価し、「我が国を含む関係各国および国際社会が、北朝鮮に対し、発射の自制を繰り返し強く求めてきたにもかかわらず、今回北朝鮮が発射を強行したことは、我が国を含む地域の平和と安定を損なう安全保障上の重大な挑発行為であると言わざるを得ない。また、今回の発射は、弾道ミサイル技術を使用したいかなる発射も行わないことを北朝鮮に義務づけた、国連安保理決議第1874号をはじめとする累次の安保理決議に違反し、本年4月のミサイル発射の際に発出された安保理議長声明とも相容れない。また、この発射は2005年9月の六者会合共同声明の趣旨にも反するものと考える。我が国としては、北朝鮮に対し、関連する安保理決議の即時かつ完全な履行を求める。また、この機会に改めて、拉致、核、ミサイルといった諸懸案の解決に向け具体的な行動をとるよう、北朝鮮に強く求める。」と述べました。
本日の安保理での協議では、多くの国から北朝鮮の今回の発射についての強い非難と、安保理決議の違反であるとの指摘がなされ、安保理としての然るべき対応の必要性が指摘された模様です。また、協議終了後、12月の安保理議長であるモロッコ大使より報道関係者向けの発言が行われました。協議は今後も継続されます。この点につき西田大使は、「我が国としては、国連安保理決議の明白な違反である今回の発射に対し、国連安保理が本年4月の議長声明を踏まえ、然るべく対応をとることを期待する。我が国としては、安保理が適切に対応するように、米国、韓国、中国、ロシア等と緊密に連携していく。」と話しました。その後、各記者の質問に答えました。 |