2012年

 
 

兒玉大使の南加日米協会・ロサンジェルス世界問題評議会共済講演会出席

 

2012年11月30日

11月28日から12月1日にかけて、ロサンジェルスに出張した兒玉和夫国連大使は、南加日米協会・ロサンジェルス世界問題評議会共済講演会に出席し、29日の南加日米協会主催ディナー及び30日の南加日米協会・ロサンジェルス世界問題評議会共催ランチにおいてスピーチを行いました。

 

 29日のスピーチでは、中東でのテロリズムやリビアでの米大使殺害事件、奥・井ノ上両氏の死、さらには中国での暴動などについて触れ、暴力はどのような理由があっても正当化されることはなく、寛容の美徳(the virtue of tolerance)は、世界の人々がお互いの異なるアイデンティティーを尊重し合い生活することだと話しました。さらに、先日のアメリカ大統領選挙やカリフォルニア州の増税条例Proposition 30の可決などについてもコメントをしました。

 

 また、30日のスピーチでは、世界、特にアジア太平洋地域が直面している課題について話しました。まず戦後から現在までの世界規模の大きな流れとして、「平和の維持」、「独立国家の増加」、「民主主義の拡張」、「市場経済の形成」の4つが主な傾向であり、この結果、貧困を減らし、人々にかつてない豊かさと物質的幸福を与えたと話しました。続けて、中印の比較、少子高齢化問題、財政赤字、中国の政治体制、領土問題、日中・日韓関係、中東和平について自身の意見を述べました。最後に、国連の存在について改めて言及し、アメリカが核軍縮、大量破壊兵器拡散防止、そして地球温暖化対策を主導していくことを歓迎すると述べ、尖閣諸島に関しても質疑応答部分で説明しました。

 

 

29日ディナーにおけるスピーチはこちら、30日ランチにおけるスピーチはこちらを御覧下さい。