2007年

 
 

前代未聞 国連でピアノパラリンピックコンサート開催

2007年12月3日

2007年12月3日、国連日本政府代表部は国連経済社会局及びthe New Heritage Theatre Groupとの共催で障害を持ったピアニストによるコンサート「UnHeard・Notes」を国連で開催しました。7カ国から集まった演奏者はベートーベンやショパンなどのクラシックを演奏し、中には自分で編曲した者もいました。演奏者は視覚や聴覚などに極度の障害を持っており、その身体的な障害や精神的な苦境を乗り越えた素晴らしい演奏は聴衆の心を揺さ振りました。


コンサートは2005年に日本で開催された第一回ピアノ・パラリンピック受賞者等により開催されました。日本障害者ピアノ指導者研究会会長でピアノ・パラリンピック創設者の一人である迫田時雄氏は聴衆に、障害者の人たちに彼らの才能とその強さを披露する場を設ける事の大切さを話しました。また、小寺次郎大使は演奏者たちがすべての人々にいかに深い希望を与えるか、彼らの演奏に打ち込む姿勢には敬服すると挨拶しました。


2007年9月、高村正彦外務大臣は国連において障害者権利条約に署名をしました。21世紀の包括的な人権条約の第一歩として、この条約は彼らの自立や尊厳を尊重するとともに、法的に障害者を差別から守ることを追求しています。


迫田氏や演奏者達と話す赤阪国連広報局長
迫田氏や演奏者達と話す赤阪国連広報局長
スクリーンに映し出された、3本の指が無い小林カイさんによるプロコフィエフの曲の演奏
スクリーンに映し出された、3本の指が無い小林カイさんによるプロコフィエフの曲の演奏
スタンディング・オベーションを受ける演奏者達
スタンディング・オベーションを受ける演奏者達