2006年

   
 

国連国際平和の日

2006年9月21日

2006年9月21日、国連事務局関係者及び各国代表部関係者は国連本部における「国際平和の日」を祝いました。コフィ・アナン事務総長は式典において、「健全な社会では平和のありがたさには気がつかないものだが、世界中の多くの人々にとって、平和とは「得がたい夢」なのである」と述べました。事務総長は、国連が平和を追求するためにできる方途として、予防外交、国連平和維持軍、人権促進、民主主義への支援に至るさまざまな分野があることを強調しました。


その後アナン事務総長は式典参加者に対し1分間の黙祷を呼びかけ、任期中最後となる「平和の鐘」の鐘打を行いました。平和の鐘は世界60カ国のこどもたちから集められたコインを鋳造してつくられた、日本国連協会から寄贈されたものです。


5人の国連平和のメッセンジャーである、作家・ジャーナリストのアナ・カタルディ氏、俳優のマイケル・ダグラス氏、野生生物研究家・自然保護主義者のジェーン・グッドオール氏、ノーベル平和賞受賞者・ホロコースト生存者のエリー・ヴィーゼル氏、テニス王者・俳優のヴィジャイ・アルミトラジ氏が、アナン事務総長が新たに国連平和メッセンジャーに任命したチェロ演奏者のヨーヨー・マ氏のメッセンジャーへの任命に立ち会いました。ヨーヨー・マ氏は国連平和メッセンジャーとして初の演奏を行いましたが、その間参加したこどもたちが192カ国の国連加盟国の国旗を振りました。


この日国連国際平和の日を祝って、世界中の国連機関、政府・非政府団体、市民団体、宗教団体が数々の記念行事を行いました。国連国際平和の日は、世界のすべての国々が理想とする平和への願いを込めて1981年に制定されたものです。この日はまた同時に、世界の人々に敵対行為や紛争の停止を呼びかけるものです。

Secretary-General Kofi Annan

Secretary-General Kofi Annan

The Secretary-General addresses the UN community

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