5月8日、兒玉和夫特命全権大使は、リチャード・ワルド教授からの招待を受け、コロンビア大学のジャーナリズム専攻学生16名に対し講義を行いました。兒玉大使は、最近のミャンマーにおける民主化への動きを題材として各社報道写真を比較しつつ、国際報道のあり方について所見を述べました。また兒玉大使は、世界史的な民主主義空間の広がりという歴史認識を踏まえた情報分析の仕事は、国際報道の最前線における「外科医」の仕事に似ていると例えました。
質疑応答セッションでは、過去と現在の日中関係や、シリアの状況に対する国連の対応、最近の北朝鮮の動きについての見通しなど、学生からの多様な分野の質問に答えました。大使は自身の経験や意見を交えながら日本の政策について率直に話をし、この日が春学期最後の授業であった学生たちは、大使と活発に意見交換をしながら、将来ジャーナリストとして日本政府代表部と関わる日がくることを楽しみにしていました。
今回のワルド教授の招待によるコロンビア大学での兒玉大使の講義は、昨年に続き、2度目となりました。
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