4月9日(月曜日)、国連本部会議場において、日本政府代表部ベニン政府代表部の共催による、アフリカの成長戦略に関するパネル討論会を開催しました。この討論会はアフリカ開発に関する本(※)の出版を契機に、インフラ整備、技術移転といった日本を含む東アジアの政府主導による経済発展の経験がアフリカ開発の参考になるのではないかとの問題意識に基づき開催されたものです。(※今般出版された本:A. ノーマン/J.E.スティグリッツ他(共)編/「アフリカ開発戦略の再考」(英語タイトル:Good Growth and Governance in Africa : Rethinking Development Strategies ))
シェイク・シディ・ディアラ国連事務次長兼アフリカ特別顧問がモデレーターを務め、2001年のノーベル経済学賞受賞者であるジョセフ・スティグリッツ・コロンビア大学教授を始め、アクバル・ノーマン・コロンビア大学教授、細野昭雄JICA研究所所長、ヤウ・アンスー・アフリカ経済構造変革センター・チーフエコノミストがパネリストとして参加しました。
討論会の冒頭ではベニンのジャン=フランシス・ジンソウ特命全権大使の挨拶に続いて西田恒夫特命全権大使が挨拶をし、TICADを通じた日本のアフリカ開発への貢献に触れ、アフリカ開発に取り組む重要性を強調しました(西田大使スピーチ全文はこちら)。
各パネリストは、アフリカにおける経済発展の現状と今後の課題、東アジアでの経済発展の経験がアフリカの開発政策を立案する際に参考になりうること、経済発展に際する政府の役割の重要性、JICAによる「カイゼン」プロジェクトが着実に成果を出し、拡がりを見せていること等、アフリカの開発をテーマとしたプレゼンテーションをし、参加した150名以上の各国代表及び国連関係者等は、熱心に耳を傾けていました。その後、パネリストと参加者の間で活発な意見交換も行われました。
プレゼンテーション資料:
PowerPoint file used in the presentation by Professor Noman
PowerPoint file used in the presentation by Mr. Hosono |