3月23から27日までの5日間の日程で「平成21年度 奥・井ノ上記念日本青少年国連訪問団」の中学生・高校生計8名がニューヨークを訪問しました。このうち24日及び25日の両日は、当代表部のアレンジにより、国連本部や国連機関、当館を含む各国代表部などを訪問しました。
生徒たちは、最初に国連本部を訪れ、総会議場をはじめとする施設を見学しました。続いて赤阪清隆国連広報局長から国連の重要性や、将来国際分野で活躍するため心構えについて伺いました。また、実際に国連で活躍する邦人職員の方から、国連での仕事について、現場の生の声を聞かせて頂きました。
国連機関では、UNICEF(国連児童基金)本部の他、今年度初の試みとして、本部はパリにあるUNESCO(国連教育科学文化機関)のニューヨーク事務所を訪問し、それぞの機関の業務内容などについて説明を受けました。
また、生徒たちは当代表部において有吉勝秀公使から我が国の国連外交や代表部の役割について説明を受けた他、ドイツ代表部において広報担当のカタリーナ・アーレンツ書記官から、ドイツにとっての国連の重要性や同国代表部の活動について伺いました。タイ代表部では、揚げ菓子と飲み物で歓迎を受けた後、ジャクリット・スリヴァリ次席代表から国連の果たす役割の重要性のほか、同国代表部における学生インターンの活用など、生徒たちにとって興味深い話を伺うことができました。
生徒たちはニューヨーク滞在中、当代表部が担当した訪問先の他、ニューヨーク市内の高校を訪問して地元の高校生と交流したり、裏千家ニューヨーク出張所で茶道を体験するなど、多彩なプログラムをこなしました。
奥・井ノ上記念日本青少年国連訪問団派遣事業
本事業は、青少年の国連や国際社会への理解と関心の増進を目的としており、派遣されるメンバーは、(財)日本国際連合協会主催の「国際理解・国際協力のための全国中学生作文コンテスト」及び「同高校生の主張コンクール」において特賞を受賞した、国連や国際関係に高い関心を持ち、将来、国際分野での活躍が期待される有望な生徒たちです。
今回9回目となる本事業は、平成13年度に当時外務省国連政策課長であった故・奥克彦大使の発案により開始され、我が国の国連加盟50周年にあたる平成17年度より、イラクの平和と復興を願いつつ殉職した奥大使・井ノ上書記官両名の名前を冠することとなりました。
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