2013年

 
 

兒玉大使によるCCNYでの特別講義の実施

 

2013年2月26日

2月26日(火)夕刻、兒玉大使は、当地CCNY(City College of NY)においてブレイヴボーイ・ワグナー教授の下で国際関係論を専攻している大学院生約20名に対して、「外交の手段と目的―平和国家から普通の国家への軌跡」と題する特別講義を実施しました。

 

兒玉大使は、これまでのご自分の外務省での経験も振り返りつつ、戦後の日本外交の歩みを説明しました。特に戦後の憲法改正により天皇陛下が日本の象徴になり、主権が国民に移ったこと、憲法9条に戦争放棄の条項が含まれたことなどを踏まえて、日米安保条約締結、湾岸危機、湾岸戦争など日本外交にとっても転換点となった具体的な事案と重ね合わせ、時にはユーモアを交えて説明しました。このほか、最近の日本の周辺国との関係、主として安全保障に関わる国連の役割などについても説明しました。


これに対して多くの学生は熱心に講義を聴き、質疑応答の時間は予定を超過するほど盛り上がりました。特に最近の中東の春を巡る動きと国連安保理の対応については、具体的な話でもあり、学生達の関心の高さを伺わせました。
兒玉大使は既に帰朝発令が出ており、翌朝、日本に向け出発されました。

 

兒玉大使によるCCNYでの特別講義におけるスピーチ(英文)